NIPT検査に関するお知らせ

当院は、日本医学会 出生前検査認証制度等運営委員会の「NIPTを実施する医療機関/連携施設」に認証されています。

(当院のNIPT検査に関わる基幹施設は群馬大学医学部附属病院となります。)

 

*出生前検査認証制度運営委員会のホームページはこちら

 

【NIPTとは】

NIPTとは、妊婦さんの血液中に含まれる赤ちゃんのDNA断片を分析することで、赤ちゃんの特定の染色体疾患を調べることができる検査です。

採血(10~20mL)のみの検査ですので、この検査による胎児への影響はありません。

NIPTは、具体的に次の3つの疾患を調べることができます。

  • 21トリソミー(ダウン症候群)
  • 18トリソミー
  • 13トリソミー

これら3つを合計すると、胎児の染色体疾患の約7割に相当します。

尚、NIPTは精度が高い検査ですが、この検査だけでは診断を確定できない非確定的検査です。

そのため、NIPT検査の結果が陽性の場合には、基幹施設である群馬大学医学部附属病院にて遺伝カウンセリング外来を受診し、確定的検査である羊水検査を受けていただくことになります。

 

【検査の流れ】

当院では妊娠9週(予定日決定)の健診時に出生前診断に関するご案内をお渡しいたします。

その後、出生前診断を検討・希望される場合には遺伝カウンセリング外来を受診していただきます。

遺伝カウンセリング外来には配偶者・パートナーの方の同席が必須となります。)

遺伝カウンセリング外来の予約は受付に直接お声かけいただくか、お電話でも承ります。

遺伝カウンセリング外来を受診し、検査を希望される場合は同意書にご署名をいただき、採血をさせていただきます。

(遺伝カウンセリング外来と同日の採血も可能です。)

採血後、結果説明のご予約をお取りください。

(検査結果判明までは概ね2週間ほどかかります。)

結果説明も配偶者・パートナーの方の同席が必須となります。

そして、検査結果が陽性であった場合、当院のNIPT検査に関わる基幹施設である群馬大学医学部附属病院にて遺伝カウンセリング外来を受診していただきます。

 

【費用】

NIPT検査にかかる費用は、健康保険の適用外ですので、全額自己負担となります。

 

■遺伝カウンセリング外来  5,500円

(事前予約制: 水曜日 13:30~14:00 / 金曜日 13:30~14:00)

■NIPT検査       160,000円

 

※費用は遺伝カウンセリング外来受診日・NIPT検査実施日(採血日)のそれぞれ当日にお支払いいただきます。

遺伝カウンセリング外来とNIPT検査を同日に実施することも可能ですが、当日のお会計が高額となりますのでご注意ください。

(お支払いは現金またはクレジットカードにてお願いいたします。)

 

★2025年5月7日追記

尚、内容が一部重複いたしますが、NIPTをご検討中の患者さまへご一読いただきたい内容を以下に記載いたします。

 

【NIPT をお考えの患者さまにまず知っておいていただきたいこと】

⚫ 日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会(以下、運営委員会)」は、出生前検査を受ける妊婦さんとパートナーへのサポート体制、遺伝カウンセリングや検査の質や正確さをより確かなものにするための組織です。2021年、国の専門委員会「NIPT等の出生前検査に関する専門委員会」の報告書に基づき、日本医学会の下に設けられました。こども家庭庁と連携して活動しています。

運営委員会のウェブサイト:「一緒に考えよう、お腹の赤ちゃんの検査」https://jamsprenatal.jp/

妊婦さんやご家族のためのサイトです。出生前検査の種類や受けた方、受けなかった方の生の声、相談先、生まれながらに病気のあるお子さんとの暮らしや福祉についての情報を提供しています。

⚫ この運営委員会では、妊婦さんおよびご家族の皆様にとって、安心と信頼に足るNIPTの提供ができる医療機関および検査分析機関の施設認証を行っています。当院は、認証を受けている医療機関の1つです。

認証施設一覧: https://jams-prenatal.jp/medical-analytical-institutions/

 

【当院は日本医学会出生前検査認証制度等運営委員会により公式に認証された「認証施設」です】
⚫ 当院は、上記の運営委員会が策定した「NIPT 等の出生前検査に関する情報提供及び施設(医療機関・検査分析機関)認証の指針」の要件を満たしています。

⚫ 当院は、自施設でNIPTを実施し、検査の結果に応じて基幹施設である群馬大学医学部附属病院と連携し対応する「連携施設」として認証されています。

認証施設についての詳細はこちらをご覧ください。
https://prenatal.cfa.go.jp/certification-facility/introduction-of-certified-facilities.html

 

【当院が提供するサービス】
1. 検査を受けるべきか迷っている患者さまへ:

⚫ 当院は、検査を一方的に勧めるあるいは抑制するのではなく、検査の利点と限界を全てお伝えし、それぞれの方が納得して選択できるようお手伝いします。

⚫ 不安な気持ちにも寄り添います。

⚫ 遺伝カウンセリング後に検査を受けない選択も尊重します。

 

2. 検査に不安を感じている患者さまへ:

⚫ 検査の前後で、専門家がわかりやすく丁寧にしっかり時間をかけて遺伝カウンセリングを行い、納得して自分たちの結論を導くことを支援しています。

⚫ 検査やその結果、それに伴う選択について、どのような場合でも基幹施設である群馬大学医学部附属病院 と連携して最後まで対応します。

⚫ 当施設で対応する主な専門家は、学会が正式に認定する出生前検査に関する研修を修了している産婦人科医(日本産科婦人科遺伝診療学会による認定)となります。

⚫ 結果の内容によっては、基幹施設で多職種の専門家の支援が受けられるようしっかりした協力体制をもっています。

⚫ 基幹施設に所属する出生前コンサルト小児科医(日本小児科学会認定)が、生まれてからのケア(医療や福祉のことも含め)について詳しくお話しします。
(https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=419)

 

3. 羊水検査等の提供:

確定的検査が必要となる場合や確定的検査を希望される場合には、当施設が連携している基幹施設 群馬大学医学部附属病院で可及的速やかに羊水検査等を提供できる体制を構築しています。

 

4. 包括的な産科・周産期診療の一連の流れとしての出生前検査の提供:

当院が連携している基幹施設 群馬大学医学部附属病院で下記のような医療、支援を提供できる体制を構築しています。

⚫ NIPT だけでなく、妊娠継続時は妊娠中の様々な不安や懸念にも、出産まで対応します。

⚫ NIPT検査前または検査後に超音波検査で何か異常が見つかった場合の対応も含め、多職種でのサポートを提供します。

⚫ 必要なときには、出生後にお子さんの治療にあたる小児科・小児外科などの専門科と妊娠中から連携します。

⚫ 私たちは、13 トリソミー、18 トリソミー、21 トリソミー(ダウン症候群)を含む、障がいを持つ方々に対する差別を防止し、すべての人が共存できる包括的な社会の実現というノーマライゼーションの理念に基づく医療の提供を目指しています。

 

【当院が行っていないこと】

⚫ 遺伝カウンセリングなしの検査は実施しません。出生前検査は、検査そのものや、検査によって得られる結果を正しく理解し、その後の計画を考えていくなかで、さまざまな心配や迷いが生じやすい検査です。そのため、妊婦さんとパートナーのために、出生前検査の専門家による充実したサポート体制のもと実施することが大切であると認識しています。遺伝カウンセリングは妊婦さんとパートナーが正しい情報のもとにそれぞれのお考えで判断できるようお手伝いするもので、決して検査を止めようとするものでも勧めるものでもありませんので安心してお受けください。
⚫ 13 トリソミー、18 トリソミー、21 トリソミー(ダウン症候群)のみを検査の対象としています。これは検査精度、安全性、そしてその医学的意義を考慮した結果です。

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