リプロダクション外来
■不妊治療について■

リプロダクション外来診察時間
 
午前
午後
9:00〜12:30
3:00〜4:45
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休診
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休診

※火曜日は小原医師不在となります。
※午後4:45以降も一般外来にて不妊治療はお受けいたします。

 


不妊外来ってなに?
 子供が早く欲しい!!そう思っているのになかなか子供ができない方のための相談、治療の外来です。当院では、特に不妊外来として特別の日を設定せずに、いつでも不妊の相談に応じています。

不妊とは、どういうこと?
 一般に、子供を作ろうと思ってから、2年以上たっても子供ができない場合を不妊症といいます。最近では、結婚年齢が上がっていることもあり、1年ほどして妊娠しない場合にも相談に見える方が増えています。初回の妊娠を望む方だけでなく、一人目が自然に妊娠した方でも、第二子以降に不妊になる方もいます。また、女性の場合、年齢が上がるほど妊娠する確率(妊孕性)が低下すると言われており、もし、不妊かも?と思ったら早めに受診された方が良いでしょう。

不妊の原因って、どういうものがありますか?
 卵が卵巣の中で成熟し、排卵をして卵管内に取り込まれ、子宮の入り口から泳いできた精子と卵管の中で出会い、受精し、子宮に着床する。これらすべてが、正常に働かなければ妊娠にはたどり着きません。この経過のいずれかに問題があっても、不妊症となりえます。主な原因を挙げますと、
1.排卵障害 主にホルモンの異常により卵が育たない、排卵しない。
2.卵管障害 卵と精子の通り道のトラブル(つまっている、細い)によるもので、過去の手術やクラミジア感染などの炎症によることが多い。
3.男性因子 精子のトラブル(精子数が少ない、精子の動きが悪い、精液量が少ない)。
 以上、三つが三大原因といわれ、不妊症の原因の約9割を占めるといわれています。
4..着床障害 子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮奇形での子宮内腔の変形、子宮内膜が厚くならない。
5.子宮内膜症 子宮内膜症がひどくなると、お腹の中での癒着がおこり、卵管采からの卵のキャッチができなくなる。
6.免疫学的異常 精子が体内に入ってくると、精子を動かなくしてしまう精子に対する抗体=抗精子抗体をもっている方や、着床する卵に対してそれを排除しようとしてしまう抗体をもっている方がいます。
7.頚管粘液分泌不全 排卵が近づくと、子宮の入り口の頚管内に頚管粘液といわれる透明な液が分泌され、そこを精子が泳いで子宮内に入っていきます。その分泌が少ないと、精子の動きが妨げられ、妊娠しにくくなります。
8.原因不明
(機能性不妊)
検査した限りでは明らかな原因はみつからないが、妊娠に至らない場合をいいます。

不妊症の検査はどういうものがありますか?
 不妊外来の基本的な検査には以下のようなものがあります。
1.内診、超音波断層法 子宮、卵巣の形態異常(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫の有無など)や癒着の有無などをcheckします。排卵の時期を知るのに、超音波断層法にて卵胞の大きさのcheckは頻回に行われます。
2.ホルモン測定 主に排卵障害のある方や黄体機能不全のある方では、その原因の検索にホルモン測定(採血)が必要になります。
3.基礎体温の測定 排卵の有無、黄体機能不全(高温相が短い)の有無、排卵時期のcheckなどに必要です。
4.精液検査 精子の数、運動率、形態、精液量のcheckなど自然の性交で妊娠可能かどうかの判定をします。
5.フーナーテスト
(性交後テスト)
性交後頚管粘液中に元気な精子がどれだけ侵入してきているかをみる検査で、子宮頚管内の粘液を注射器で吸い、それを顕微鏡で観察します。精子の状態や相性をみることができます。
6.抗精子抗体検査 精液検査は異常がないのに、フーナーテストでは全く精子が動いていない場合、精子の動きを止めてしまうような抗体を体内にもっている方がいます。この抗体の有無を血液検査にてcheckします。
7.子宮卵管造影 子宮から造影剤を注入しながらレントゲン写真を撮り、子宮の形態異常や卵管の通り具合の状態をcheckします。検査後、卵管内が洗い流されることにより妊娠し易い状態になりますので、治療効果も高い検査です。
8.通気・通水検査 子宮卵管造影がレントゲンを用いるのに対して、炭酸ガスや生理食塩水を子宮〜卵管内に通すことで疎通性の有無をcheckするとともに、治療効果を上げることを目的とします。同時に超音波断層法を使うことで、子宮内の病変(ポリープ、筋腫)のcheckも行います。
9.子宮鏡検査 子宮腔内の病変(子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腔の癒着など)を直接ファイバースコープで観察し、さらにはそれを除去する手術も同時に行います。
10.腹腔鏡検査 卵管の状態や腹腔内の癒着の有無、子宮内膜症の程度などを目で見て直接観察します。全身麻酔下に内視鏡を臍のところより腹腔内に挿入して、直視下に観察します。卵管性不妊や機能性不妊(原因不明)などで行われます。これにより、腹腔内の癒着を取ったり、卵管に大量の水を通すことでその後の妊娠率が高くなります。現在、当院ではこの検査を行っておりませんので、必要と考えられる患者さんは、市内の病院に紹介して、検査を受けて頂いています。

不妊治療にはどういうものがありますか?
1.タイミング指導
  超音波断層法による卵胞の大きさや尿中LHサージ(排卵を促すホルモンが出てきているかどうかをみます)のcheckなどにより、排卵のタイミングを見つけていきます。
2.薬や注射(主に排卵誘発剤)による治療
  排卵障害がある方の場合はもちろんですが、排卵が自然に起こっている場合でも、排卵誘発剤の内服や注射を使用することで子宮頚管粘液が増加したり、子宮内膜が厚くなったりすることで妊娠し易くなります。ただし、薬剤を使用することで発育してくる卵の個数が増加してくることが多いので、副作用として多胎の発生率が上昇するということがあります。当院では、ここ5年間で双胎までの妊娠しかありませんが、排卵誘発剤を使用した場合の双胎の発生率は自然妊娠に比べて高くなっています。
 また、排卵障害のある方のなかで排卵誘発剤に強く反応する方がおり、こういう人の場合たくさんの卵が卵巣内に育ってしまい、卵巣が大きく腫れたり、重症例では腹水といって腹腔内に水が貯まってしまう副作用(卵巣過剰刺激症候群といいます)が出ることがあります。薬剤の使用方法などに注意しないと危険な副作用といえます。
3.AIH(配偶者間人工受精)
  精子の濃度が低い、運動率が低い、精液量が少ない、子宮頚管粘液の量が少ない、タイミング指導だけではなかなか妊娠しない、といった場合に行われます。当院では、採取して頂いた精液を培養液とともに処理し、元気な精子だけを集めて(swimup法)子宮内に注入する方法をとっています。
  .当院のAIHでの妊娠率は、ここ5年間で周期当たり12%、患者当たり30%の成績ですが、妊娠例は全て6回目までに妊娠しています。ここで妊娠しない場合、次の体外受精に進んだり、腹腔鏡を受けることになります。
4.体外受精(IVF-ET)ならびにその関連治療(ART:生殖補助技術)
   不妊治療の最終手段ともいうべき治療ですが、すでに25年以上の歴史がある治療であり、特殊な治療ではなくなりつつあります。現在日本でも、1年間に約二万人の赤ちゃんが体外受精で妊娠、出産しています。
 以下、当院で行っている治療について紹介いたします。
 a.体外受精一胚移植(IVF-ET)
初めに行われた方法で、卵と精子を培養液中で混ぜ、受精した胚を子宮内に戻します。卵管性不妊や機能性不妊などが適応になりますが、精子の受精能に問題がないことが前提になります。
 b.卵細胞質内精子注入法=顕微受精(ICSI)
aの通常の体外受精では受精卵が得られない場合に行われる治療であり、主に精子の数が少ないことが原因の場合に行われます。細いガラス針を用いて、顕微鏡下に精子を一匹づつ卵の中に注入して受精させる方法です。通常の体外受精と受精率、妊娠率に差はありません。
  c.受精卵凍結保存・融解胚移植
体外受精や顕微受精で得られた受精卵のうち、子宮内に戻した胚のほかに残った余剰胚を凍結保存する方法です。新たに採卵しなくても、後日その胚を融解移植することにより妊娠のchanceが増えることになります。患者さんの肉体的負担や経済的負担を少しでも軽減することができます。
 d.胚盤胞移植
従来、採卵後2〜3日目の4〜8細胞期で胚移植するのが一般的でしたが、その方法では妊娠しない例もあり、ここ4〜5年、5〜6日目まで培養を続けて移植し(胚盤胞移植)、妊娠率をあげる方法が行われています。

   当院でのここ数年間の体外受精、顕微受精、凍結胚融解移植などのART(生殖補助技術)による妊娠継続率(赤ちゃんが順調に発育している率)は、胚移植当たり35〜40%の成績です。

ひとりでも多くの方に元気な赤ちゃんが授かるように、
少しでもお手伝いができれぱいいなあ、と考えて相談、治療に当たっています。
お気軽に、相談にいらしてください。


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